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第25話
「差別用語」について

今回はちょっとシビアなテーマになります。
最初にお断りしておきたいのですが、
私はこのメルマガで、「差別用語の是非」や「表現の自由」などについて、
個人的な意見を論じるつもりはありません。
しかし、文章を書くうえで、差別用語は避けて通れない問題なので、
できる範囲でご説明したいと思います。

そもそも文章でも会話でも、差別用語を使うべきでないというのは、
当然みなさんおわかりのことでしょう。
特定の人物や職業、特定の国や民族、何らかの病気や障害を抱える方々の、
心や名誉を傷つける表現は、可能な限り排除しなければいけません。
ところが実際問題、どこまでを差別用語と判断して使用を控えるべきなのか、
その線引きは非常に困難で、識者の間でも意見が分かれるところだと思います。

そこで、ここでは、明らかに差別用語であるにもかかわらず、
日常生活で気づかずに使っている可能性のある言葉をピックアップして、
言い換えの表現を紹介することにします。
あまりにもはばかられる表現は、部分的に「●」で置き換えておきます。
また、それぞれの言葉が、どういう理由で差別にあたるのか、
具体的な説明も割愛させていただきます。

×「バカ●ョンカメラ」→○「軽量カメラ」「全自動カメラ」
×「アル中」「急性アル中」→○「アルコール依存症」
×「~キチ」→○「~マニア」「~党」「大の~好き」
×「おし」→○「言葉の不自由な人」「言語障害者」
×「めくら」→○「目の不自由な人」
×「ちんば」→○「足の不自由な人」
×「土方(どかた)」→○「建設作業員」

これらの言葉は、昔はごく当たり前に使われていました。
そのため、どちらかといえば、若い世代よりも中高年の方々のほうが、
無頓着に使ってしまいがちな傾向があるので、注意したいものです。
言い換えたほうがわかりにくくなる場合も、ないわけではありませんが、
ともかく、差別用語に対する意識を高めて、
表現を工夫する姿勢を身につけることが大切です。

◆ヒント&ポイント◆
「人の心や名誉を傷つける表現は排除する」
「日常生活で使っている言葉の中にも、差別用語と判断されるものがある」

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