本サイトに掲載の価格はすべて税込表示です。

  1. ホーム
  2. 本の豆知識&ダウンロード
  3. 文章をパワーアップしよう
  4. 第03話 句読点はどこだ!

第03話
句読点はどこだ!

文章を書くとき、私は「自由」を感じます。
文章には、「絶対にこう書かなければいけない」という厳しい制約が、
ほとんどないからです。
極論ですが、文字や用語の使い方さえ間違えなければ、
どう書いても文章は成り立つ、といってもよいでしょう。

もちろん、手紙やビジネス文書等の書き方に、一定のルールは存在します。
しかし、大半は「形式」に関する約束事であり、
「文章の表現方法」を制限するものではありません。
鳥たちが大空をのびのびと飛び回るように、
私たちは自由に言葉を並べてかまわないのです。

句読点の打ち方も、当然ながら「自由」です。
正解は一つではありません。
ただし、どこに打ってもよい、というわけでもありません。
ほどよい場所に句読点を打たないと、リズムが悪くなり、
読みにくく、理解しにくい文章になってしまうからです。
句読点の打ち方は、「書き手の腕の見せ所」でもあります。

それでは実験です。
あなたがこれまでに書いた文章を、声に出して読み返してみてください。
途中で、息が続かなくなるような「苦しい感じ」はありませんか?
その場合、句読点が少ない可能性が考えられます。
一つのセンテンスの中で、
「ここからここまでが『ひと固まり』」と感じられるところに、
「、(読点)」を書き足してみましょう。
それだけで、ずいぶん読みやすくなるはずです。

読点を足しても、まだ息が続かないと感じたら、
「。(句点)」を打って、センテンスを二つに分けてみましょう。
このとき、 「。」の前後の、文をつなぐ部分の言葉を整えながら、
もとのニュアンスが変化していないかどうかをチェックしてください。
おそらくほとんどの場合、センテンスを短く切ったほうが、
読みやすく、意味が伝わりやすくなるはずです。

声に出して読み返しながら、句読点を打つ場所をじっくりと考える――。
文章を書くうえで、とても大事なコツといえます。

◆ヒント&ポイント◆
「読点を多めに打つ」「センテンスを短く切る」という意識を持つ。
読み返したとき、息苦しく感じたり、意味を見失いそうになったら、句読点を増やしてみる。

PageTOP