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第04話
言葉の並べ方を工夫しよう!

第2話から、「文章のリズム」についてお話ししています。
文章にリズムがあると、スラスラと澱みなく読めるうえ、
意味や内容が読者に伝わりやすくなります。
読みやすく、理解しやすいということは、読者の疲労が軽減され、
文章をより深く味わってもらえることにつながります。
文章を書くうえで、「リズム」はとても大切な要素なのです。

前回、句読点のお話をしたとき、
「言葉は自由に並べてかまわない」と述べました。
確かに、日本語の文章では、かなり自由に言葉を並べることが可能です。
しかし、並べ方にリズムが感じられないと、読んでいて突っかかったり、
一読しただけで意味をつかめなかったりします。
意味がわからないと、当然、少し前に戻って読み返さなければなりません。
読者は、「同じ箇所を何度も読まされる」という苦痛を味わうことになります。

それでは、例をあげて考えてみましょう。

1)私は、自動車教習所に運転免許を取るために通っている。
2)私は、運転免許を取るために自動車教習所に通っている。

1と2は、まったく同じ言葉を使い、並べ方だけを少し変えています。
どちらもあまり変わらない、と思われるかもしれません。
確かにほとんど変わりないのですが、読んでみると、
ほんのわずかに、「2のほうがリズムが良い」と感じられると思います。

短いセンテンスなら、少々リズムが悪くても、
意味をつかみそこねることはないでしょう。
ところが、長いセンテンスになるとそうはいきません。
読みにくく、意味がすんなりと理解できない文になる可能性が高まります。
その状態が長く続くと、読者は苦痛を感じ、集中力が低下してしまい、
結果として、書き手の思いが伝わりにくくなるのです。
そうさせないためにも、一つひとつのセンテンスの中で、
「言葉を並べる順序」をよく考える必要がある、といえます。

一つのセンテンスごとに読み返し、「なんとなくリズムが悪いな」と感じられたら、
言葉の並べ方を変えてみてください。
ワープロ(パソコン)なら、簡単な操作で直せますよね!

◆ヒント&ポイント◆
「リズムが悪い文は、すんなりと意味がつかめない」
「意味がつかみにくいと、読者は苦痛を感じる」
「言葉の並べ方を変えるだけでも、文のリズムを改善することができる」

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