パレードブックス本づくり通信90

本のイラスト。

こんにちは。出版コーディネーターの竹中です。
最近夢中になっていたことはズバリ『おっさんずラブ―リターンズ―』。シーズン1からハマっていたのですが、シーズン2や映画化があったものの、なんと5年ぶりの今作。この5年で私自身の環境もガラリと変わり、正直第1話が始まるまでは以前と同じ熱量に達していませんでした。でも始まった瞬間、懐かしい顔ぶれや風景を観て一気にテンションがカムバック!あたたかく愛おしい世界に毎週悶絶していました。これだけ夢中になれるのも、世界観がしっかり伝わってくるからだと感じています。
本の世界観をしっかり伝える方法の一つとして、イラストがあります。自分自身で描いたり、誰かに依頼したり…。今回は本にイラストを掲載する際の注意点をまとめてみました。

特集

装画、挿絵、絵本…
本にイラストをつけてみよう。

本の世界観を広げたり、
文章を補足してくれるイラスト。

本のイラストには、表紙カバーに使用される「装画」、本文中に使用される「挿絵」、絵本の「絵」などがあります。物語の世界観を広げたり、言葉だけではイメージしづらい状況を瞬時に伝えたり、親しみやすい印象に仕上がったり…。今回は本のイラストをどのように用意すればいいのか、詳しくご案内します!

表紙カバーのイラストを
制作する際の注意点とは?

表紙カバーは本の「顔」といえる部分。本の注目度を左右する場所だけに、著者自身がこだわって作ることもあれば、プロや友人に依頼するケースも。本の内容や魅力が伝わるイラストを用意することはもちろん、書名や著者名、帯、バーコードなど、本として完成したときに必要な要素を考えながら描く必要があります。
誰かにイラストを依頼する場合は、完成してから「イメージと違う」ということにならないよう、できるだけ具体的にイラストの内容を考えましょう。登場人物の身長や体形などの容姿、街並み、小物の形…イラストに入る要素は本文と一致していることも大切です。うまい下手は別として、自分自身で一度簡単に描いてみると、人物の設定やポーズなど、依頼に必要な情報が見えてくると思います。

本文の挿絵は本当に必要か?
しっかり検討しましょう。

「余白部分を埋めるために挿絵を入れたい」という方も多いのですが、本に入れるということは重要な役割があるはず…と深読みするのが読者のサガです。作品にとってあまり必要のないイラストを無理に入れると、読者が混乱することもありますので、挿絵が本当に必要かどうか、じっくり検討しましょう。
絵本の場合は、文章が入る位置を考えながら、イラストを描く必要があります。絵のサイズは実際に印刷するサイズと同じか少し大きく描きましょう。レイアウトの際に調整できるよう、背景を20ミリほど広めに描いておくとGOOD。細かい点は資料をご用意していますので、イラスト制作前にお気軽にご相談ください。

コラム

出版コーディネーター森の小ネタコーナー。本にまつわる、ゆるーいお話を取り上げてまいります!

フリー素材。

「フリー素材」とは、無料で利用できるイラストや写真などの素材のことを差します。しかし、このフリー素材、完全に自由に使っていいというものではありません。それぞれのサイトの利用規約に条件が書かれているので、確認が必須です。また、Webの素材として用意されているものが大半で、本に使用するとなると、画像のサイズが小さすぎることもしばしば。さらに「フリー」という意味には、「著作権フリー」「ロイヤリティフリー」の意味も含まれており、有料のものも少なくありません。使用を考えている方、まずは利用規約を読み込んでみてくださいね。

トピックス

イラストの制作も。
「デザインオプション」

さらなるオリジナリティを追求したい人へ。あなただけの個性的な本を実現するためのデザインオプションを多数ご用意しています。カスタマイズで理想どおりの本をつくりましょう。

販売をお考えの人に。
「書店流通オプション」

ひとりでも多くの人に読んでもらいたいなら、書店流通オプション。全国の書店で販売できる「マックス流通プラン」とアマゾンで販売できる「アマゾンのみプラン」をご用意しています。

本の書き方をレクチャーします。
「本の文章書き方セミナー」

ジャンルを意識することや表記統一、句読点の位置、章立ての基礎など、原稿執筆のコツや注意点を紹介する無料セミナーを開催しています。原稿執筆にお悩みの方はぜひ。

今月の新刊

第二の人生を
心豊かに
日本語教師体験記

著者:藤森和枝

子どもと関わる
すべての人に
大人の健康が
子どもの成長の
土台となる

著者:しい

不登校小学生ねね
父娘自転車旅行記
~能登半島一周編~

著者:恩田茂夫

ジューナとベール

著者:中村応子

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