もう一段クオリティアップ! 推敲の着眼点。
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書き終わったら原稿は完成? 執筆の後に待つ推敲とは?
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原稿を書き上げたら、後悔のない本にするために、一息ついてから推敲の作業を進めましょう。推敲とは、書き上げた原稿を冷静に見直し、全体の構成や文章の流れ・表現を書きかえていくことです。誤字脱字などを正す校正作業を行う前段階として、プロの作家なら必ず行う作業。それでは、実際に推敲の方法を見ていきましょう。
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読者の視点で原稿を精読。 時には全編の書き直しになることも。
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推敲は筆者の視点を捨て、読者の視点で読むことが大切です。冷静に精読するため、書き上げてから数日は期間を置いた方がよいでしょう。まず、確認したいのは全体の流れ「構成」。目次を設定している場合は、書籍で伝えたいテーマが目次の流れに落とし込まれているかチェックしましょう。目次がない原稿の場合は、要約やあらすじをまとめてみることで、書き漏れや重複がないかをチェック。全体的にわかりにくい場合は、章や節を入れ替えてみるとしっくりくることも。ほぼ全編の書き直しになることも少なくないこの作業は、原稿制作よりも時間がかかることも…。しかし、推敲も含めて「執筆」とお考えください。
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章・節・項など細かく区切って 文章のつながりや流れを再度確認。
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全体の構成が納得のいく仕上がりになったら、次は章・節・項と小さなかたまりで再確認していくといいでしょう。その時、気にしたいのは主語・述語や時系列の乱れ。特に主語は、述語と一致していなかったり、文章の流れで省略されて意味が伝わりにくくなっていたりすることが多いので要注意。写真集や作品集の場合も、キャプションなどの主語に着眼して今一度チェックすることをおすすめします。また、時系列は見落としがちなポイント。複雑な物語の場合は、時間の流れを年表にするのも効果的です。書き手ではなく読者の視点になって違和感を見つけることで、ご自身の本のクオリティアップにつながることでしょう。
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