パレードブックス本づくり通信60

ゼロ校とは?

こんにちは。出版コーディネーターの本橋です。
実は東京支社の徒歩圏内に国立競技場があります。開催前は「オリンピック・パラリンピックの会場がこんなに近くに!」とドキドキしていたのですが、緊急事態宣言下での無観客開催となったため、開催中もほとんど日常と変わらないムード。コロナ禍でなければみんなで全力で盛り上がれたと思うと残念ですね。
まだまだ残暑が続きますが、暦の上ではすでに秋。2021年も後半戦です。
この時期によく「夏休みを利用して原稿を書いたんだけど…」というご相談をいただきます。そこで今回は、書きあがった原稿がどうなるのか。出版の最初のハードルともいえる「ゼロ校」についてご案内します。

特集

出版社と共に原稿を完成させる
「ゼロ校」とは?

原稿をレイアウトする前に
本にできるかどうかをチェックする。

「ゼロ校」という言葉をはじめて耳にする方も多いかもしれません。これは、本の形に原稿をレイアウトする「初校」の前段階として、出版社から著者に提出する校正紙のことです。表記の統一、表現の不具合、見出しやキャプションの有無、誤字・脱字などなど、原稿の内容を点検し、本にするのに不備がないかどうかをいま一度確認していただきます。

ゼロ校でのチェックと
校正・校閲の違いとは?

パレードブックスでは、レイアウト後の初校・再校・念校と3回の校正を行うことができますが、ゼロ校はここにカウントしていません。
まずはご提出いただいた原稿を出版コーディネーターがチェック。気になった点に朱書きを入れてお戻しします。「この工程は校正・校閲とは違うの?」というご質問をよくいただきますが、この作業は原稿をこのまま本にしていいかどうかをご判断いただく基本的な確認作業です。プロの校正者が文章の一言一句をつぶさに確認する校正校閲(オプションをご利用いただけます)とは精度が異なりますのでご注意ください。

ゼロ校に注力することが
完成への近道。

「原稿が完成した!」と思っても、すぐにレイアウトに入れるケースは稀です。ゼロ校のやりとりに数ヶ月かかる方も少なくありません。ただ、レイアウトに入ってしまうと、基本的に大幅な原稿内容の修正を行うことができないため、後悔のないようゼロ校に注力いただくことをお勧めします。
原稿が書きあがると「すぐにでも出版したい!」とお急ぎになる方が多いのですがゼロ校を疎かにすると、初校・再校・念校で校了(印刷できる状態になること)できず、コストアップにつながることも。パレードブックスなら、ゼロ校は何度でもやりとりできます。 ゼロ校でしっかり原稿を仕上げましょう。

コラム

出版コーディネーター森の小ネタコーナー。本にまつわる、ゆるーいお話を取り上げてまいります!

校正ツール。

原稿の校正を自分で行うのは案外難しいもの。だからこそプロの校正者がいるのですが、費用面でのハードルが高いことも事実です。そこで、まず試してほしいのが校正ツール。「校正ツール 無料」などで検索するとたくさんのサイトが見つかるはず。原稿の一部をコピーして、指定のスペースに貼りつけてみると、「助詞不足の可能性あり」「常用外漢字」「用字(ひらがな表記推奨)」などの指摘を受けることができます。必ずしもすべて指摘通りに修正する必要はないのですが、校正ポイントが明確になりますよ。問題点がないという結果が出れば自信にもつながるはず。ぜひ試してみてください。

トピックス

これから原稿を書かれる方は
無料「本の文章 書き方セミナー」

「本の原稿の特徴って何?」「直接、質問しながら学びたい」。そんな方に文章セミナーがオススメです。ZOOMでも対応中。ゼロ校チェックの参考にもなりますよ。

本を書くことに特化した文章読本。
「ホンカク読本」

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