今こそ電子書籍。

こんにちは。出版コーディネーターの森です。
新型コロナウイルスの影響で、今年は例年通りの夏休み…とは行かなさそうな気配ですね。普段よりも出かけることが少なくなり、本を読む機会が増えそうです。
コロナ禍で書店が打撃を受けるなか、実は電子書籍市場は拡大しています。外出自粛になっても、すぐに買えて、すぐに読める。そんな手軽さがコロナ禍の社会には適しているようです。私は基本的には「紙の本派」なのですが、出張中に読む本がなくなったときや、どうしてもすぐに読みたい本は、電子書籍で楽しんでいます。
今回はそんな電子書籍を特集。紙の本を重視しているパレードブックスですが、電子書籍のサービスも充実しているんですよ。

どこでも買える、すぐに読める。
コロナ禍で注目の電子書籍。

4～5月の緊急事態宣言を受けて、電子書籍アプリの利用者数はもちろん、図書館での電子書籍の貸し出しが急増しました。これをきっかけに、電子書籍を楽しむ習慣が根付きつつあります。コロナ禍の物流の停滞で相次いだ「品切れ」が起こらなかったのも、追い風になったようです。読者には「買い逃し」がなく、著者や出版社には「売り逃し」がない。両者にとってメリットの大きい市場といえます。

電子書籍市場のメインといえるのがコミック。専門のアプリも多く、月額読み放題のサブスクも大人気です。続いて人気なのはビジネス書とハウトゥー本。「手元に大事に置いておきたい」というよりも、「必要な情報を早く手に入れたい」というニーズに応えるジャンルが、電子書籍で売れやすい傾向にあります。ただ、コロナの影響を受けて、東野圭吾や森絵都など、人気小説家の代表作が続々電子書籍化されるなど、ジャンルを問わず電子書籍を楽しむムードが高まっているといえるでしょう。

小説やエッセイなど文章を読むのに適した「文字タイプ（リフロー型）」と、絵本・写真集などビジュアル中心の本に適した「画像タイプ（フィックス型）」の2種類をご用意。内容にふさわしい形で電子書籍化します。また、KindleやApple Books、Rakutenブックス、hontoなどなど、主要なストアで販売します。
基本的に紙の本を作っていただいた方へのオプションサービスとなります。電子書籍の利用が増えているとはいえ、まだまだ紙の本で読みたい層がメジャーなのも事実。紙と電子の両方で出版し、より幅広い読者へ作品を発信しましょう！

ゲーム内に作られた電子図書館。

3Dブロックで構成された仮想空間を自由に作り変え冒険できるゲーム「マインクラフト」。このゲーム内に検閲により読めなくなった記事が集められたThe Uncensored Library（無検閲図書館）ができました。日本に住む私たちは、言論の自由が守られていますが、世界ではこうした自由が制限されている国がまだまだあります。ロシア、メキシコ、エジプト、ベトナム、サウジアラビア…。HPやSNSなどと比べてゲーム内はアクセスを禁止している国が少ないという盲点を突いたそうです。言論の自由がゲームの仮想空間内で守られるとは…。SFでも描かれなかった2020年の現実に驚かされます。