大きさ、形、用紙…。 本の体裁を考えてみよう
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文庫判、四六判、A5判、B5判…。 本のサイズはどう決めればいいの?
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エッセイや小説、ビジネス書はスタンダードな四六判(128mm×188mm)を推奨しています。文庫判や新書判もよく読まれるサイズですが、書店の棚が出版社ごとに区切られており、自費出版の本が並びにくいという流通上のデメリットがあるので注意が必要です。専門書などは、図表が細々しないよう、四六判よりも一回り大きいA5判がオススメ。写真や絵をしっかり見せたい場合はB5判やA4判などの大判が適しています。詩集など個性を出したい本の場合は、定型のサイズを敢えて外してみるのもアリです。
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ソフトカバーとハードカバー、 どう選べばいいの?
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表紙(カバーを外した一番外側の紙)が柔らかいのがソフトカバー。コミックや文庫本、実用書、ビジネス書など、さまざまなジャンルで広く使われています。 ハードカバーは表紙が厚めのボール紙でできているもの。丈夫で表紙が本文よりひとまわり大きくなっています。新刊の文芸書、絵本・写真集などによく使われます。 持ち運びに便利で手軽なソフトカバーか、保存に適した重厚感のあるハードカバーか…。かつては「文芸書の新刊本といえばハードカバー」という印象でしたが、最近ではソフトカバーのものも多く、ジャンルを気にする必要はありません。お好みやコストでお選びいただければと思います。
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本文の用紙には、 どんな紙が適しているの?
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文字中心の文芸書に適しているのは、目に優しいクリーム色で、保存性に優れた傷みにくい用紙です。また、軽いわりに厚みを出すことができる「嵩高紙(かさだかし)」も書籍に欠かせません。これらを兼ね備えたのがラフクリーム琥珀N。特に用紙にこだわりがない場合はこの用紙がオススメです。 写真集や絵本などカラー印刷の本には、白くて発色の良い用紙がピッタリ。光沢のあるコート紙が最も色味を綺麗に出すことができます。ただ、絵本などは多少色が沈んでしまってもマットな風合いの用紙が適している場合もありますので、作品によって選ぶことが大切です。
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