執筆の頼りになる
「本づくりの参考書」を紹介します。
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文章を書く心構えを学んで、
迷いなく書き進めよう。
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本にしたいアイディアがあっても、文章にするのは難しいものです。
1行目が書き出せないという方は、文章を書く心構えを教えてくれる『読みたいことを、書けばいい。』(田中泰延著、ダイヤモンド社)がオススメ。ユーモラスな文体が、「自分のために楽しく書いてみよう!」という前向きな気持ちにさせてくれますよ。
「話せるのに書けない!」という方は、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健著、星海社)をどうぞ。「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウと哲学を紹介してくれる1冊です。
原稿をどうまとめて良いかわからないという方には、『「9マス」で悩まず書ける文章術』(山口拓朗著、総合法令出版)。マス目の中央にテーマを書き、その周辺の8マスを関連する要素で埋めることで、アイディアと構成を同時に考えるメソッドが紹介されています。
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ワンランクうえの表現技術で
読者の心をつかむ!
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いくら内容がよくても、つたない文章表現では説得力がありません。
『新装版「分かりやすい表現」の技術』(藤沢晃治著、文響社)は、著者が見つけた「分かりにくい表現例」を多数紹介。改善例を参考に「分かりやすい表現」を学べます。
どうしても文章表現がワンパターンになってしまう…という方には、類語辞典の『ことば選び実用辞典』(学研辞典編集部編、学研〈Gakken〉)が役立つはず。たとえば「戦う」ということばを調べると、「一戦」「激戦」「血戦」「奮戦」など、似たことばをたくさん見つけることができ、表現の幅が広がります。
『形容詞を使わない 大人の文章表現力』(石黒圭著、日本実業出版社)は「かわいい」「すごい」などつい使ってしまいがちな便利な形容詞を使う代わりに、「描写」や「オノマトペ」「比喩」など、さまざまな文章表現を駆使する方法を指南してくれる1冊。確かな表現力が身に付きます。
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間違えていたら台無し!
最後のチェックが重要。
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原稿を確認する「校閲」は本のクオリティUPに欠かせない作業。
まずは現役校閲者が間違いやすい表記・表現を教えてくれる『間違えやすい日本語実例集』(講談社校閲部著、講談社)を読んでみましょう。気軽に読めて、校閲の大切さが身に沁みます。
校閲の際、手元に置いておきたいのが『記者ハンドブック13版』(一般社団法人共同通信社著、共同通信社)。「漢字と平仮名のどちらを使うべきか」「句読点はどのように打つべきか」といった疑問に答えてくれる出版のルールブックです。
プロの視点から原稿をチェックしたいなら、『エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識』(編集の学校・文章の学校監修、雷鳥社)。表記統一の具体的な考え方、校閲の進め方、印刷や著作権などの知識、出版流通など、出版について網羅的に解説された専門性の高い1冊です。
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