ご存じですか？著作権。

こんにちは。出版コーディネーターの深田です。
最近、メインのクレジットカードを変更しました。さまざまな引き落としの変更手続きは、今ではほぼネットで完了するんですね。便利な世の中になったものです。ただ、それぞれのサイトでIDやパスワードの設定が必要なことは少し、いや、かなり面倒…。数字と記号を織り交ぜた複雑なパスワードの管理にげんなりです。とはいえ「個人情報は大切なもの」。ここをサボるわけにはまいりません。
今回の特集は個人情報と同じくらい大切な「著作権」。自分自身の権利を守ることはもちろん、知らず知らずに誰かの権利を侵してしまわないよう、一緒に確認いたしましょう！

知っているようで知らない「著作権」
出版に備えて確認しましょう。

著作権を有するのは著作物を創作した人・著者です。本の最終ページにあたる「奥付」を開くと、小さく©マークが記載されているはず。これはCopyrightの略で、このマークに続いて表記されている名前が著作権者です。このマークがなくても著作権はすべての本に発生するのですが、「この本は著作権で守られている」ということをアピールする狙いで、たいていの本に記載されています。

特許のように専門機関へ登録申請する必要があると思われがちですが、創作した時点で権利が自然発生するのが著作権。その対象は広く、小説、論文、音楽、舞踊、絵画、建物、地図、写真、コンピュータプログラムなどなど、自分自身の考えを独自の形で表現したものにはすべて著作権が発生します。ツイッターやインスタグラムなどSNSの投稿にも著作権があるのです。

著作物の利用には著作権者の許諾が必須ですが、文章の「引用」についてはルールさえ守れば許諾なしで使用できます。ざっくり言うと引用部分を「　」で括るなどして本文と差別化し、出典元のタイトルを明記すればOK。しかし写真やイラストは別です。無断転載が不可なことはもちろん、トレースもNG！最近はSNSなどで著作権の違反が指摘され、本の回収などに発展することも少なくありません。著作権を守って出版しましょう。

鉄道レールがブックエンドに。

鉄道マニアにとっても本好きにとっても見逃せない商品が発売されました。実際に使われていたレールでつくられたブックエンドです。素材となっているのは、山手線などでも使われているスタンダードなレールと、線路の切り替えの際に用いられるレール。一方の重さだけでも約900g。本を支えるのに十分すぎる重みです。うっかり足の上に落としたら…と考えてしまいますが、底にはゴムも貼りつけてある安心設計。お値段は21,600円とブックエンドにしては高額でしょうか。でも、実際に使われていたレールだと考えると納得ですね。