本のタイトルはどうやって決めるべきですか?

ひと昔前に流行った長~いもの、簡潔に内容が伝わるものなど、本にはさまざまなタイトルがつけられています。
本のタイトルは、本の魅力を伝える最も大切な部分です。
一緒に考えてみましょう。

本のタイトル、決定は執筆の前?後?

意外と悩まれる方が多い本のタイトル。
販売する場合は、売上に関わるとても重要な要素です。
本のタイトルを決めるタイミングですが「執筆前に決める派」と「執筆後に決める派」で意見が二分されるようです。
前者は原稿の方針や軸がブレないように決めてしまってから執筆を進められる利点があり、後者は原稿の内容をしっかり盛り込んだタイトルにできるという利点があります。

本のタイトルにもトレンドあり!

実際にタイトルを決めるにあたって、どんな風に考えれば良いの?という方もいるはず。
そういった方は、ベストセラーになった本や書店で販売している本を参考にしてみましょう。
ここ十数年で登場し現在でも流行しているものは、タイトルが一文になっているような長いもの。エンターテインメント小説から広がった文化ですが、その後『もし高校野球のマネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社 2009年 岩崎夏海・著)や『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋 2015年 村上春樹・著)など、他ジャンルにも広がっています。
また、『くるまの娘』(河出書房新社 2022年 宇佐美りん・著)のような、相いれない二つの言葉を掛け合わせたタイトルも最近では印象的です。
アプローチこそ真逆ですが、どちらも興味を惹いて手に取ってもらいやすくする戦略をとったタイトルといえるでしょう。

本のタイトルは自由!

前に挙げた2つの例の他にも、『スマホ脳』(新潮社 2020年 アンデシュ・ハンセン著/久山葉子・翻訳)のように、作品で特徴的な文言をそのまま本のタイトルにしたり、『六人の嘘つきな大学生』(KADOKAWA 2021年 浅倉秋成・著)のように、読了後に意味のわかる伏線としてタイトルを決めたりしているものもあります。
例として挙げた特徴のすべてに共通しているのは、読者に興味を持たせたり、引き込んだりするようなタイトルになっていること。
ご自身の印象に残っている作品名を思い出して参考にしてみるのもアイディアが浮かぶヒントになるかもしれません。
作品づくりの際には時間をかけて、楽しみながらしっかり考えてみましょう!

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