出版企画書って必要?

ご質問ありがとうございます。
商業出版を行う際に欠かせない「出版企画書」。
本来、「自費出版」には必要ありません。しかし、この書類を作成することで、「たくさんの人が買って読んでくれる本」にするために必要なことが見えてくるはずです。

どんなことを書けばいい?

出版企画書に書くべき内容はいたってシンプル。タイトル、著者名、著者プロフィール、本の概要などの基本情報のほか、なぜ本書を出版するのかという企画意図を記します。もしも類書がある場合は、類書との差をしっかりとアピールしましょう。さらに、この本を買うであろう読者層も具体的にイメージして書き出し、本の内容が一覧できるよう、目次を付ければ完成です。出版企画書を書くうちに、自分自身の出版の意義や本の魅力が明確になり、仕上がっていた原稿も手直ししたくなるはずです。
以下、項目ごとに何を書くべきか、紹介します。

●タイトル

タイトルは本の魅力を伝える重要なもの。どのような内容にすれば読者の心をつかむことができるのか、さまざまな本を参考にしながら、じっくり考えてみましょう。

●著者略歴

実績を重んじる商業出版では著者略歴は欠かせません。本の内容に直結するキャリアを持っているようでしたら、必ずアピールすることが大切です。キャリアに全く関係のない本を書く場合も、キャリアと結びつくポイントを探してみましょう。SNSやブログなど、ご自身で運営されているサイトがあればアピールしてください。

●キャッチコピー

帯などに掲載する作品のキャッチコピーをお書きください。思わず手に取りたくなるような目を引く内容を目指しましょう。

●作品概要

本の内容を200文字程度でコンパクトにまとめます。

●企画意図

なぜこの本を企画したのか。今の時代に出版する意義は何か?など、執筆の動機、出版の意図を書きましょう。ここで出版社が知りたいのは、「本が売れると見込まれる理由」です。しっかり書きましょう。

●読者層

どういう読者にウケるのか、想定する読者層を具体的にイメージしてお書きください。

●目次

あとで変わっても大丈夫です。現段階のものをお書きください。

●類書

類書があれば書きましょう。また、類書との相違点、独自性もアピールしてください。

●出版後の販売展開

著者自身が販売PRを行うのは当たり前の時代。どのような方法でPRしていくか、具体的な方法を書きましょう。

●出版後の展望

出版後、本をどのように使っていきたいか。ご自身の講演会での発売など、具体的にお書きください。


配信日:2024年5月23日

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